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2010年9月23日 (木)

バランス・・・(U-6クラスの様子から)

(2006年10月 通信No.48より①)

U-6クラスには新しい友達がたくさん増えました。
新しく入った子の“いいな”と思うところは、ボールをどんどん追いかけるところです。
年代的には周囲の子との「パスをあまり考えない」で、“自分が”ボールを触りたい・蹴りたいと思うのが自然なので(その方が伸びる年代なので)、ゲームなどを行うと、同じチームの子のプレーを無意識に(結果的に)邪魔してしまうこともあります。例えば、味方チームの子のドリブルするボールを取ってしまったり、味方の子の前に立ちはだかってしまったり。これも年齢を考えれば自然なことなので放っておいてあげたいのですが、「サッカーっぽいこと」を知っている子にとっては「何で(味方の)僕のボールをとるの」「何で邪魔をするの」ということになってしまいます。そう思うのも自然と言えば自然なのですが、せっかく思いきりボールを追いかけているのに、「何だよ」と言われてばかりでは、何をしていいかわからなくなってしまい、動きが減ってしまう可能性もあります。
思ったこと、感じたことを言ったり、言われたりしながら、色んなことを吸収してほしいので、どんどん言い合ってほしいとは思うのですが、それによって言われた子が(今の年代にすごく合っている)ボールを追いかける動きを減らしてしまったら、それはとても残念なことなので、そうならない程度に、コーチからお互いに話をしなくてはいけないことがあります。コーチが口を挟むことによって、子供が思ったことを言えなくなるのも困るので、そのあたりのバランスがちょっと難しいのですが・・・。
入ったばかりの子のこういうプレーは、知識のあるなしよりも、ボールへの(年代にあった)自然な欲求が表れているだけなので、大事にしたいのです。
外から見ていればよくわかりますが、この年代の子は、ルールやらパスやら、そんな“大人のサッカー”のようなことを考えずにプレーしている時の方が(上手になりそうな)いい動きをたくさんしています。
私が、入ったばかりの子、ルールなどほとんど知らない子の動きに魅力を感じるのはそういう理由です。
個人的には(この年代は)一個のボールをみんなで追いかけ、味方にボールを取られてもそれに気付かないくらいの楽しい雰囲気の中でただボールを追いかけられるといいと思っています。

言い合えることによってお互いに成長する部分を大切にしながら、それによって失うものがないように、心と体の成長のバランスに気をつけ、年代にあった動きが生まれるように努力していきたいと思います。

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